ジャパン・ツーリズム・アワード2024 北山村の観光筏下り事業が審査員特別賞受賞!
和歌山県北山村はこの度、ツーリズムの発展・拡大に貢献し、国内外の優れた取り組みを表彰する
第8回ジャパン・ツーリズム・アワードにて応募数119件の中から見事、「筏流し文化の継承と観光産業への転換~小さな村の観光筏下り事業~」として審査員特別賞を受賞しました。
かつて林業が盛んだった北山川流域では切り出した木材を河川で筏にして流送しており、その歴史は約600年続いていた。しかし、近代になり木材搬送は道路整備によるトラック運送に代わり北山だけではなく全国の筏流しの文化は一度途絶えてしまいました。
しかし、切り立った険しい北山渓で筏流しをしていた北山村の筏師の技術はかつて日本一といわれておりその伝統技術を失ってはいけないと林業自体が衰退していく中でも、これからの村の新たな産業として筏の技術を観光資源に変え村の事業として昭和54年に観光筏下りとして再始動し、以来村の事業として筏師の雇用と育成を続け、現在では村だけではなく周辺地域の観光産業に寄与し続けている。
全国で唯一残された筏流しの技術を林業から観光へと産業転換し、観光筏下りとして技術を継承そして保存し、独自に筏師の後継者育成事業も行う。国立公園指定の切り立った北山渓の景色の中を水しぶきを浴びながら下る観光筏は大自然の中、伝統文化の歴史を感じられるアクティビティとして世界にも類をみない唯一無二の体験を提供しており近年は海外からの評価も高い事や、筏師の伝統技術を観光として活かす事で、雇用と技術の継承・育成につなげている事について評価されました。